アオムシコマユバチの営繭

今日の写真は、人によっては少しグロテスクに見えるので下に隠してあります。

 

数日前に作った納豆菌の効果を検証するために捕獲しておいた幼虫の中で、うろうろとさまようアオムシがいました。さなぎになるのかな?と思っていたら、今日、幼虫の中からさらにちいさな幼虫がわしゃわしゃと出てきてその場で集団で繭になりました。写真の繭の一部にはまだ幼虫の姿が見えます。この数時間後、這い出てきた幼虫全てが繭に覆われました。

 

アオムシに寄生するアオムシコマユバチという寄生蜂の幼虫と思われます。ブロッコリーなどを育てている農家にとってはありがたい益虫ですが、アオムシを育てている子どもたちにとっては憎っくき害虫です。

 

寄生蜂はいろんな種類があり、その習性も若干違いがあるようです。アオムシに付く寄生蜂は、その幼虫が大きくなる前にアオムシがさなぎになってしまう場合があるそうですが、ヨトウムシに付く寄生蜂はヨトウムシがさなぎになるのを妨げる物質を出すそうです。また、このコマユバチの繭にさらに寄生する寄生蜂があるそうです。ちっちゃなちっちゃな虫たちの世界もなかなか大変そうです。

 

では…その手の画像が大丈夫な方は「続きを読む」をクリックしてください。

 

アオムシの周りにふわふわと見えるのが営繭中の幼虫です。真ん中の下の方に這い出たばかりの幼虫の姿が見えます。また、ふわふわの繭の中に埋もれている幼虫の姿も見えます。

 

右上の方には、はぐれてしまった幼虫がいます。この幼虫は集団からはぐれてしまって繭を作るのに苦労している様子です。