梅の開花とアブシシン酸

庭の梅の花が咲きそうです。冬の寒さに耐えてきた真っ赤なつぼみから、暖かな春の日差しのようなふわっとした花弁の色が覗いています。

 

ウメや桜などの植物は、寒さがある事で開花するのだそうです。その休眠を打破するのにかかわっている植物ホルモンに「アブシシン酸」というものがあるそうです。

 

秋、落葉前に葉っぱでつくられたアブシシン酸が花芽に送られて、越冬体制に入るのだそうです。寒い冬の間に少しずつ消費された「アブシシン酸」がなくなって、温度・湿度・日照がある程度に達すると、開花するのだそうです。

 

「アブシシン酸」はいろんなストレスに対応するために作られるホルモンなんだそうですが、これが、植物の他、シアノバクテリアや藻類、コケ、シダ、菌類…そればかりか動物からも発見されているのだそうです。

 

厳しさを越えないと、開花しない…そこに植物も動物も持っている同じ物質が関係している…と、つなげるにはあまりにも短絡的すぎるのかもしれませんが、なんだか自然の大きな摂理を感じます。