昨日、ブドウ畑は袋掛けが終わりました。ここから収穫までの2カ月間、ブドウの房は袋に守られてすくすくと育ちます。
袋掛けの作業はとにかくスピードが命…。で、掛け忘れもでるんですね~…というわけで今日は総点検です。中腰で畑全体をくまなく歩いて袋掛けされていない房を探して、見つけたら袋を掛けます。
袋掛けされていない房は無い方がいいのですが、苦労して歩き回っていると、何故か見つけると嬉しくなる…なんでかなぁ~。
ブドウ畑で作業中、ホオジロがブドウ畑の中をあっちへうろうろこっちへうろうろ…。
忙しいんだけど…可愛くて可愛くて…
ホオジロの後ろに見えるいくつかの緑色の丸い粒は、摘粒で落としたブドウの若い粒です。ブドウの粒の大きさと比べると、ホオジロの小ささがよくわかります。
ホオジロの体重は約20グラムだそうです。ブドウ一粒とほとんど変わりません。…ほんと、ちっちゃいね~。ちっちゃいけどよく通る声でよく歌うね~。力いっぱい生きてるね~!
「あ…キノコ…」作業の合間のひと休み。相方が見つけました。
やわらかいマシュマロのように白く美しいヒダと軸。上からの見た目も美味しそうですが、この手のキノコは食用としては意外と危ないものがあるので、観賞用です。
この季節、ブドウ畑でもいろんな所でキノコに出会います。「キノコが生える畑は土が元気な証拠」…と聞くので、ブドウ畑でキノコを見つけると、なんだか嬉しくなります。
キノコは時として輪っかのような形で群生することがあるそうです。「フェアリーリング」というそうです。いつか、実際にその「フェアリーリング」を見てみたいなぁ~…と思いつつ、キノコを見つけると、思わず周りを探してしまいます。
自宅に2本ほど育てているブドウの木。毎年ハクビシンなどの獣に食べられつくされて、まともに収穫できたことがありません。そのうちしっかりした獣避けで囲う予定ですが、とりあえずすくすく順調に育ってくれています。
…で、毎年、何故かこの時期に、この木で「ゴマダラカミキリ」の成虫を見かけます。ゴマダラカミキリはリンゴやイチジクなどは食害しますがブドウやモモ、カキなどは食害しないと言われています。
でも…何で毎年来るんでしょう…何してるのかな~…
微妙な表情でこちらを向いているのはセグロセキレイの幼鳥と思われます。
相方が上の写真を撮影した数秒前、今日はスズメ4羽ほどに囲まれて、スズメはそれぞれにセグロセキレイにピーチクパーチク…。セキレイは静かに佇んでいたそうです。
相方がカメラを向けると、スズメは一目散に飛び立って、一羽ポツンと残されたセグロセキレイ。ちょっと困った顔にも見えます。直後、屋根の棟の上に移って、いつものようにガンガンに歌っていたそうです。
いつも力強い声で歌うセキレイですが、なかなか優しい所があるようです。
朝、スズメとセグロセキレイが、なんとなく「ほんわか」した雰囲気で並んで電線にとまっていました。色がまだ薄いので、2羽とも幼鳥ではないかと思われます。
お互いに興味津々でありながら、威嚇するでもなし…。この後、飛び立ったセグロセキレイの後を追いかけるように、スズメも同じ方向へ飛んでいきました。
巣立ちしたばかりの幼鳥同士。別の種類でありながら、お互いの不安な気持ちを共有しあっているようにさえ見えて、ほのぼのしました。
ブドウ畑での作業中ふと上を見上げたら、タカらしき鳥が旋回しているのが見えました。
いつもあっちこっちで聞こえる小鳥たちの声が聞こえません。…しん…と静まり返った空を、音もなく悠然と旋回しています。
距離が遠いので、はっきりとはわかりませんが、飛ぶ姿から「ハイタカ」ではないかと思われます。「ハイタカ」は小鳥たちを捕食する猛禽類。小鳥たちは物陰に隠れて息を潜めていたのでしょうか。
獰猛なイメージではありますが、食物連鎖の上位に生きる生き物の存在は、その地域の自然の豊かさの指標になるそうです。
小鳥たちが突然静かになったら、「タカ」がいるのかも?次はもうちょっとはっきり撮れたらいいいな~。
こちらはツバメの幼鳥。こちらもまだまだエサ取りは初心者。親は少しずつ自分でとるように促していますが、不安でいっぱいの様子が伝わってきます。
数日前、朝ぶどう畑に行くと、農道の真ん中に、ホオジロのヒナが羽を開きかけてへたり込み、じっとしていました。しばらく止まって見ていると、気を取り直したように飛んでいきました。どうやら急に現れた車にびっくりした様子。鳥も「腰を抜かす」っていうこと、あるんですね。
最近はいろいろな幼鳥がうろうろしています。運転していても、突然車の前に飛び出してきたりするので、はらはらします。
今日はこの写真を撮った約3時間後、豪雨と強風と雷の荒天になりました。多分巣立ち後初めての嵐。びっくりしたんだろうな~…怖かったんだろうな~…
ブドウ畑でのお昼どき。数羽のホオジロが連れ立ってあっちへ行ったりこっちへ行ったり…。ほぼ同じサイズですが、向こう側のホオジロはお母さんで手前のホオジロが子どもです。
大きくなったとはいえ、まだ子どもたちはエサ取りが上手にできないようで「エサちょうだいエサちょうだい」と鳴く子どもたちにおかあさんがせっせとエサを探しては与えています。
がんばれ!かあちゃん。ひとり立ちまでもう少し!
ブドウの成木もどんどん伸びますが、若木もどんどん伸びています。成木の房づくりや枝管理で手がかかる時期ですが、まだ生らせていない若木の管理も大事です。
写真は1週間ほど前の、植えてから2年目の若木。昨年の春先に植えつけた苗がY字にまで育ち、そのY字の先から今年の新しい枝が伸びています。まだまだ生らせることはできませんが、ぐんぐん伸びる枝に、わくわくわくわくわくわく…
頑張って手入れするからね!元気に育ってね!
相方が「可愛いキノコがあるよ」と教えてくれました。
ブドウ畑の近くの森の切り株に、びっしりと苔が生えている切り株があります。その苔の中からちっちゃなちっちゃな可愛らしいキノコが生えていました。「ヒナノガサ」というキノコではないかと思われます。
大きさは右側のキノコの直径で2ミリほど。拡大レンズで撮影したら、おとぎ話のような別世界が広がりました。
小鳥たちは今、巣立ちの季節のようです。ぶどう畑では、あっちこっちでチチッチチッ…と巣立ちしたばかりのホオジロの幼鳥たちの声が聞こえます。
ブドウ畑には鳥よけの網が張ってありますが、ホオジロなど小さな鳥たちは上手にすり抜けていきます。
秋、早朝にブドウの収穫に畑に行くと、ブドウの棚や枝の上で休んでいるホオジロたちが驚いて飛び立つのをよく見かけます。
鳥よけ網のお陰で、フクロウやタカやカラスなどの大型の鳥に襲われる心配がなく安心して過ごせる、小鳥たちの楽園です。
ブドウは今、伸び盛り!人間で言ったら「中学生」といったところでしょうか。
今年伸びた枝1本に生らす房は1房以下。生らせない枝もあります。
…で、その枝にいっぱい葉っぱが着きます。その葉っぱの付け根にさらにちっちゃな枝が着きます…(副梢といいます)
…で、その副梢から伸びた枝にさらに葉っぱがいっぱい付きます。…で、さらにその副梢の葉っぱの付け根にさらにちっちゃな枝が伸びます…で、…さらに…
…そんな感じで放っておくと棚の上がジャングルになります。伸びた枝にはたくさんの巻きツルが着くので、いろんな所に巻き付いて、さらにえらいことになります。…というわけで、早いうちに枝の整理です。
ひと房生らせるのに、何本の枝やツルにハサミを入れるんだろう…と考えると気が遠くなるので、考えないようにしています。
ここに引っ越してきて、最初に驚いたのが「シラサギ」です。大きな羽で悠然と、ほとんど羽ばたかず、始終あっちへ行ったりこっちへ行ったり…。「恐竜時代か?」と錯覚を起こすような光景です。
この辺りでは近くのお寺の山に何羽も住んでいて、遠目に見ても山に白い姿がいくつも見えます…が、最近、道をはさんだこっち側の山に、勢力拡大を図っている様子。
こっちの山にはカラスが住んでいます。数日前にはシラサギとカラスがバトルを繰り広げていました。今朝、その山の高い木の上で、シラサギがじっと留まっていました。勢力拡大に成功したのでしょうか?…さて…
ブドウの忙しい時期は、栗の花が咲きます。栗の花は雄花と雌花があって、上の写真の左側に2個くっついているパイナップルみたいなのが雌花。右側のわしゃわしゃしているのが雄花です。
…で、恒例の断面です。上に突き出ている白いめしべが、中心の丸い部分に伸びています。
ナイフで切った直後、内部は薄緑色の白い色をしていましたが、撮影している間に、どんどん茶色っぽく色が変わっていきました。この反応はリンゴよりも素早いかも…ちょっと半分に切って撮影するだけで、いろんな世界が広がります。
いろいろ不思議な事を見つけましたが、深堀りするには睡魔が強すぎて…
とりあえず今日は…おやすみなさい…
今日の写真は今のブドウの房です。いよいよブドウらしくなってきました。緑や赤や黒のブドウも今は全て緑色です。
ブドウの蕾が付き始めてから、たくさんの蕾をひと房ひと房丁寧に落として仕上げて、やっとここまできました。
この後も、不要な粒をひとつひとつ取り除いたり、伸びる枝を1本1本整理したり…その他諸々…まだまだ作業は続きます。
これが熟すのは約3カ月後。どうか荒天に会いませんように。獣に食べられませんように…。そして、楽しみにしている方々に無事にお届けできますように…
ブドウの作業も佳境に入ってきました。いつも毎年、この時期は佐用町内から出ることがありません。
今日は少し蒸し暑い日になりました。ふと空を見たら、低い雲と高い雲が折り重なって、海みたいに見えました。
お陰でちょっとリゾート気分。
4日前の6月9日に、ぶどう畑近くの木の上で賑やかに鳴いていた「チゴモズ」。翌日はよく鳴いていましたが、その後、姿が見えなくなりました。
…というわけで、今日の写真は同じ場所でいつものように留まっているハシボソガラスです。
あの「チゴモズ」は、どうやら文字通り、旅の途中の「渡り鳥」…だったようです。今頃どの辺に居るのかな…。また南に渡る時に寄って行ってくれたらいいな~…会えたらいいな~…
今日のぶどう畑です。ぐんぐんぐんぐん伸び盛り!作業も、ブドウが成長する勢いに追いつくのに必死です。どんどん伸びろ!がんばって追いつくからね!
ぶどうの作業が一段と忙しくなってきました。ブドウに限らず、いろんな果樹の細胞分裂が進んで、どんどん太ってくる時期です。
5月21日のブログでご紹介したキウイフルーツ。20日ほど経って、随分大きくなりました。今日はその断面です。開花直後に陥没して見えた花柱の名残の部分がまだ凹んでいます。
明日から雨模様が続きます。でも、この時期の雨は果樹にとっても恵みの雨。梅雨はやっぱり梅雨らしいのが一番。…とはいえ…あんまりひどい豪雨は勘弁してほしいですが…
暖かくなってきました。こんな陽気になると気になるのが、キノコです。写真は竹林の倒木に生えていたキノコです。所謂「キノコ」の形です。でも、こんな風にいかにも食べられそうな姿の毒キノコもあって、危ないんだそうです。
きのこは同定が難しいので、野生のものはなかなか利用できませんが、思いがけない場所でキノコをみつけると、なんだか宝物を見つけたような気分になります。
中には「これ、キノコなの?」と言いたくなるような形状のものもあります。市街地の意外な場所でも出会う事があるそうです。簡単なキノコ図鑑を眺めながら、日々「キノコアンテナ」を育てています。
明後日あたりから雨模様だそうです。でも、梅雨のようなジメジメした季節も、思わぬところで面白いキノコに出会えるかも…と思うと、うっとうしいこの季節もなかなか楽しみです。
ぶどう畑の近くの高い木の上。いつものカラスやヒヨドリのお気に入りの場所に、今日は珍しいお客様が来ていました。
調べてみたら「チゴモズ」のようです。資料では東南アジアで越冬して、日本では中部地方以北で繁殖するとあります。でも、今日はぶどう畑の周辺のいろんな場所で「ギチギチギチギチ…」と、あたかも縄張りを主張するかのように鳴いていました。
もっと北に渡る途中とも考えられますが、広島県での繁殖例もあった…という資料もあり、期待してしまいます。最近、減少傾向にある鳥だそうです。
モズの仲間はふくふくとした体形から、なかなか愛らしい鳥です。是非、この夏のバカンスはこちらで…いかがでしょうか?
最近ますます元気になってきたカエルたち。庭ではハウスパイプの中で音響効果抜群でがなり立てているカエルもいます。声がよく響きわたるのが気に入っているのでしょうか。
写真はブドウの葉っぱの上のアマガエル…葉っぱに同化しています。こんなに暑いのに、こんなところで暑くないのかな…と、心配したくなりますが、意外と広葉樹は水分の蒸散作用で涼しいのかもしれません。
それぞれのカエルにはそれぞれな理由があって、それぞれのお気に入りの場所を見つけているようです。
…気持ちよさそうだね~。ゆっくりしていってね。
一昨日のブログのカラスがいた木の上。ヒヨドリが居る時もあります。この木の上は大型の鳥に人気の場所です。別の場所で、小型の鳥に人気の場所があります。鳥のサイズによって、居心地に違いがあるのでしょうか。
最近、ヒヨドリと思われる声で、「ドレミ ソ~ミ ソ~ミソ…」と歌うのが聞こえます。ジブリ映画の「となりの山田くん」でも使われた「ケ・セラ・セラ」という曲の最初のメロディーに似ています。
同じ種類の鳥でも、いろいろなメロディーで鳴きます。時々、J-popに似たメロディーだったり、映画音楽のメロディーだったり…。野鳥の鳴き声を何かに例える事を「聞きなし」というそうですが、「聞きなし」でコンサートのプログラムができそうです。
ぶどう畑の近くの藪。3羽ほどの3羽ほどの小鳥があっちへ行ったりこっちへ行ったり…とりあえず葉っぱがわさわさするあたりにカメラを向けてみました。
後で確認したらかろうじて捉えていた姿が今日の写真です。ぼんやりしていますが、メジロっぽいかな?
そっか~!…藪の中で鳥を探すのに、声を頼りに探していましたが、「葉っぱがわさわさする」というのも手掛かりになるのかも?
ぶどうの作業が忙しいんです。それなのに、山からはいろんな野鳥の声が聞こえるんです。ネットや図鑑では姿は知っています。声もよく聞きます。…でもまだ姿を見たことはない鳥たちの声が…しかも、とっても近くから…。
誘惑に負けてその方向を探すと、声の主はすかさず移動したり鳴きやんだりします。お昼休みにゆっくり探そう…と思っているのに、お昼休みになると、鳴き止むんです。
…というわけで、今日の写真は、いつもぶどう畑の近くの木の上にいるハシブトガラスです。いつもは1羽ですが、今日は2羽います。こちらも恋の季節でしょうか。
ハシブトガラスの声は、人間の声に似ているように思います。それも、かなりの美声。人間が、オペラティックに「カ~カ~」と歌うように聞こえるので、思わず笑ってしまいます。
夕方、相方が玄関先から声をかけてきました。玄関から出て正面の電線を見ると、明るい茶色の小鳥が居ます。
逆光なのでよく見えません。ビデオカメラのISOを調節して見てみたら、大きな虫をくわえたホオジロのようです。くわえているのはバッタでしょうか。きょろきょろあたりを見回しながら、この場所で動こうとしません。
鳥たちは今、繁殖の季節。もしかしたら巣立ちしたばかりの小鳥にえさやりをしようとしているのでしょうか…。…でも…おなか大きい?出産前?…どっちなんだろうな~…
…それにしても、おっきいのとったね~。がんばったね~… …あ…それとも、素敵な彼氏からの贈り物?…どっちなんだろうな~…
ブドウの袋掛けはもう少し後ですが、桃はずいぶん前に袋掛けをしました。
袋掛けの際、傷のあるものや形の悪いもの、たくさんなりすぎた枝になっているために後々摘果する予定の物には袋掛けをせずにおいておきました。
しばらく置いてありましたが、ようやく数日前に摘果を行いました。これをなんとか利用できないかな…と思案中です。
いよいよブドウの花が咲き始めました。拡大して写していますが、写真の花の部分の高さは1cmにも満たない小ささです。
写真左下はまだつぼみのもの…真ん中、よっこらせと花冠を脱いで…左上、咲いた~!! 一般的には、つぼみの上部が割れて、花が咲きますが、ブドウは独特の咲き方をします。
ブドウの花が満開になったらジベレリンという、植物の成長点にあるホルモンの液に浸し、種なしにする作業を行います。花冠は咲いた後にもいくらか粒にくっついているので、ジベレリンの処理をする前に、「花冠取り」の作業をします。
作業がたて込んで忙しい時期ですが、どんどん成長するぶどうが嬉しくて、1年のうちでいちばんわくわくする時期でもあります。
今朝の天気予報「晴れ間は明日まで…明日の晴れ間を有効に…お洗濯などを済ませておきましょう」…というのを聞きながら、相方と冗談を…
「晴れ間は明日まで…明日の晴れ間を有効に…雨よけのテントの外に伸びた枝のツル取りや、草刈りなどを済ませておきましょう…」
…以上、ぶどう農家向け天気予報でした。