ぶどう棚の修理

冬の作業の中で大事な作業のひとつが、ぶどう棚や防鳥網・防獣柵などの設備の補修です。写真はブドウ棚の補修する際に使っている道具です。

 

写真の上の段の真ん中あたりのくすんだ鋼色の道具は「伸張器」。両端が強力なクリップになっていて、棚線を引っ張ってしっかりと張るための道具です。

 

その左は普通の「ウインチ」です。斜めになってしまった中支柱を垂直に立てる時や、ずり落ちてしまった棚線を引っ張り上げる時に使っています。

 

その他、

  • トンネルの高さや、亜主枝の腺から誘引線までの長さ、雨よけトンネル線までの長さは既定の長さがあるので、その長さをあらかじめ記しておく棒。
  • 印をつけるマジックペン。
  • 線をからげて張る「シノ」。
  • 棚線をクロスさせる「交差クリップ」
  • 線を切る道具
  • 中支柱の留め具の位置をずらす時に使う金づち
  • 交差クリップを外したり留めたりする時に使うペンチ
  • 中支柱のボルトを留めるレンチ

この他に、高い所の作業をする為の足台、道具を携帯するための道具入れなど。

 

棚線って、縦横に張ってあるんですね。…で、一か所を変えようとすると結局縦横の列全部に影響してきます。それぞれ交差している部分には「交差クリップ」が付いているので、それも全て外して補修することになります。

 

気の長い作業ですが、とりあえず目の前の事をひとつひとつ行う事だけを考えて、作業を進めます。ただ、棚線はかなり太くて、伸張器のクリップが外れた時などに反動で、線の端っこが飛んで大けがをすることもあるので、注意が必要です。