収穫したヤマブドウが傷まないうちに、手を加えて急いで保存します。
ブドウの保存食を作る際には、他の果物の時とは違った、少し気を付ける点があります。
< ぶどうを加工する際の注意点 >
- 生のままジューサーなどで絞るとすぐに茶色くなってしまう。
- 「とろみ」がつきにくい。
- 長時間熱を加えるとブドウらしい香りと酸味がとんでしまう。
…なので、処理の最初にまず火を通してしまいます。
< 一番搾り液の作り方 >
- よく洗って軽く水を切ったぶどうを鍋に入れ、そのまま底の方からよくかき混ぜながら沸騰させる。
- かき混ぜる手を数秒止めて、すぐに下から湧いてくる状態になったら火を止める。
- ざるにあけて自然と液が落ちるのを待つ。
→これが「一番搾り液」。とろみはありません。糖度は14度でした。
< 二番絞り液の作り方 >
- 一番搾り液の残りを、きれいに洗った鍋に戻し、さらに底からかき混ぜながら強火にかけます。
- ある程度水が出て全体が柔らかくなったら再びざるにあけて、今度はすりこ木などで裏ごしします。
→これが「二番絞り液」。少しとろみがあります。糖度は15度でした。
< それぞれの保存方法 >
一番搾り液は、いろいろ使えるので、ジップロックなどで冷凍。二番絞り液は、すでにとろみがあるので、さらにお砂糖を加えてジャムにします。(ゼリーもいいかも?)
< 追記 >
二番絞り液の裏ごしをどれだけで終わらすかは、その時の根性次第です(笑)。もっと根性があったら、一粒一粒種を取ってミキサーにかけ、さらに裏ごしします。また、ブドウの種ごとジュースに出来るジューサーなどがあったらそれに頼りますが、ある程度裏ごしした方が、よりたくさんの液が得られます。
< おまけ >
出来上がった二番絞りの液の色…何かに似てるなぁ~と思ったら、阪急電車の色でした。「阪急マルーン」っていう名前の色だそうです。
< 記録 >
- ヤマブドウ 3キロ
- 軸を外した粒の重さ 2.8キロ
- 一番搾り液 1250グラム
- 二番絞り液 870グラム
(出来上がりの量は、その時の根性次第で変わります…)