数日前、桃の花芽と葉芽の写真を載せました。今日の芽は「柿」です。柿は去年伸びた枝の先端部分に、花の咲く芽がつきます。
実はこの「芽」、混合花芽といって、この芽からまず枝葉が伸び、その枝に花が咲きます。この小さな芽の中に「枝」と「葉っぱ」と「花」の素が収納されています。
この混合花芽が付くのは昨年伸びた枝の先2~3芽ほどです。その下は花芽の素のない葉芽。枝が伸び葉が茂りますが、花は咲きません。でも、来年の花芽はその葉芽の枝につきます。…文章にするとなかなかややこしいですが…
…で、驚いたことに、この花芽が形成されたのは去年の夏だそうです。ということは、柿は花芽が形成されてから、一年以上かけて収穫の秋を迎えている…という事なんですね。
実はぶどうも同じ。ぶどうも混合花芽です。実は、ぶどうの花芽が分化するのは前年の6月。それから一年以上かけて美味しいぶどうに成長します。
…夏、美味しい果実を熟させながら、同時に見えないところで着々とその次の年の準備を始めている。…なんと堅実な…