お寺の境内の灯篭に、ウメノキゴケのような地衣類が張り付いていました。
地衣類は菌と藻類が共存したものなんだそうです。地衣類の菌は光合成をする藻類から栄養をもらって生きているのだそうです。
梅などに同じようなものが張り付いているのをよく見ます。ウメノキゴケがつくから樹が弱ると思われがちですが、実は、木が弱っている所に、ウメノキゴケがつくのだそうです。
この地衣類、大気汚染に対して敏感なんだそうです。かつて日本の大気汚染が深刻だった頃減少した地衣類は、大気汚染の改善につれて回復し、ディーゼルの規制が始まると、都市部でも見られるようになったのだそうです。
ディーゼルの規制はよく覚えていますが、それがこんなところに影響を及ぼしていたなんて思いもよりませんでした。その頃、都市部で地衣類を見つけて、「空気がきれいになったんだなぁ~」…なんて感動していた人がいたのかな?…そう思えた人ってすごいですね。