ネジバナが好きです。ちっちゃな花ではありますが、その色合いの美しさに惹かれます。雑草のようでありながら、実は立派な「蘭」の仲間。「蘭」は、根っこから酸を出して共生する菌を育てて、その菌から栄養をもらって生きています。
都市でも公園などで雑草のようにはびこって生えているのがよく見られますが、共生菌がいないと育たないという繊細な性質を持っています。
ネジバナなんてどこでも生えている…と思っていましたが、見ない土地では本当に見る事がありません。土の中の共生菌の状態によるのでしょうか。
ぶどう畑で久しぶりに見つけた時は懐かしい旧友に出会ったような気がしました。相方がぶどう畑から株を持ってきて、鉢植えで養生して育てています。
ネットで調べてみたら、株を持ってきても、育ちにくい…とある記事もありましたが、幸運にも今の所元気に増えています。
ネジバナ…というだけあって、普通、茎の部分を中心にらせん状に花が付きますが、この個体はあまりねじねじしていません。このねじり具合は個体差から来るもののようです。
うっとおしい梅雨の季節。でも、雨に濡れていっそう瑞々しく美しく咲くネジバナを見ていると、梅雨もなかなか悪くない…ですね。