作物を作っていると、どうしても避けて通れないのが土の話しです。…でも、これが、理解しづらいし、覚えらんないんですよ…。
土の中の事で、目に見えないので、イメージしにくいというのもありますし、そもそも私自身のいろんなものに対する理解力と記憶力の無さが、否応なく発揮されて…。
…で、先日、佐用町の「農の匠」の講習会で、先生が紹介してくださった本が、今日の写真です。
とっても、身近なものに例えて説明されているので、とても分かりやすい。随所にちりばめられたギャグも、なかなか印象的で、そのおかげで覚えやすい。
…例えば、窒素過剰で、体は大きくなるけれど、花や実がつかなくなる現象を、マッチョな体形のトマトが「体をつくるのが趣味です 恋に興味はありません」と話す姿で表現されていたり…。
また、肥料としての効果が、鶏糞は早く、稲わらはゆっくりな事を、鶏が「オレはパーッと使う主義なの!」というのに対し、稲わらは「貯金も大事じゃない?」と返すシーンで表現してみたり…。
多分、農業に携わっている人でも知らないんじゃないか…と思われる項目も満載ですが、農業に関わっていない人でも楽しめる本です。
農業をしていない人でも、人間なら食物なくしては生きられない。数えきれないほどの有機物、無機物、微生物、etc…そして、いろんな物理的な作用のおかげで、私たちは生きることができる。その食物がどんなふうにできているのか…。それを知る事で、身近な世界の見方が少し変わるかもしれませんね。